目次
①なぜ言葉が伝えられないのか
②相手の考え方を理解する
③相談者はどのような状況にいるか
④感じ取ることの大切さ
⑤鑑定は総合力
①なぜ言葉が伝えられないのか
占い師は人を観るもの。そして占い結果に基づいてアドバイスをするものです。
ですので占い師にとって「言葉」はとても大切な意味を持ってきます。
占断結果を得たとしても、それを相手に伝わるように話さなければ占断結果を得ていないのと同じです。言葉で伝えて始めて占いが意味を持ってくる。
しかし、この伝えるというのは簡単なようで難しいこと。相手が分かる形で伝えなければならないから。
ここで占いで得た結果を、もし占術用語を使って伝えたらどうなるでしょうか。
相手は何を言っているのか理解できません。占断結果は人に認識されずに埋もれたままということになります。
もちろん実際の占い師で占術用語をそのまま使って、それだけでアドバイスをする人はほとんどいないでしょう。
でも、それに近い鑑定をするような占い師はいるのではないでしょうか。
②相手の考え方を理解する
占い結果をきちんと相手に伝えるためには、相手の考え方を理解しなければいけません。
相談者はどのような性格で、どのような考え方をする人なのか。それをきちんと掴まないと相手に伝わる話ができない。
相手が友達を大切にする、人間関係の和を重く見る考え方をする人であったとします。
その人が最近友人関係がうまくいかなく悩んでいると相談に来たのに対し、占断結果でソードの6が出たからといって「友人と別れてください」などと回答したらどうであろうか。
友達関係が大切な人に向かってそのようなアドバイスをしても、まず相談者は受け入れないでしょう。
別れるために相談に来ているわけではなく、どうすれば人間関係の調和を取り戻せるかということで来ている訳だから。
鑑定は占い結果がどうであれ、相談者の意向を無視して伝えても何も意味がないし、それどころかマイナスにすらなり得るものです。
言葉を相手に伝えるためには、また受け入れてもらうためには相手の考え方を知り、そこを抑えた話をしなければいけないということになります。
③相談者はどのような状況にいるか
占い師がきちんと相手に話を伝えられないことの原因として、相談者の状況をきちんと把握できていないということがある。
相談者にとって思い相談を、占い師が自分の経験に照らしてそれほど大した問題ではないと感じてしまう場合がある。
そうなると、相談者側の悩みの大きさと占い師側のアドバイスレベルに溝ができてしまう。
どこか占い師がそんな問題は大したことないという感覚があり、アドバイスの仕方も自ずと軽いものになってしまう可能性がある。
相談者は自分の真剣な悩みを占い師に受け止めてもらえなかったと思うかもしれない。そして占い師は自分のアドバイスが相談者に伝わり切らなかったと感じることになってしまう。
問題は同じでも、それを受け止める相談者と占い師の間の温度差によって鑑定に困難が生じる。
占い師はこの溝を作らないために、常に相談者の状況を、そしてその状況に対する相談者の考えを感じ取る必要がある。
④感じ取ることの大切さ
人を観るというのは人を感じ取ること。
相手の話し方や口調、しぐさ、癖など言葉以外で観るところは多くある。その全てを観るというのが人を感じ取るということだと思う。
頭で話を聞くというのは頭で論理的に話を理解するということ。もちろんこれができなければ話を把握することはできないので、これは大切なこと。
でも人を観るには論理的思考だけでは足りない。どうしても感覚的に捉えるものが必要になってくる。これが占いに活きてくる重要なカギとなる。
人を観る時に、プライベートではあまり論理的に相手はどういう人かと考えたりはしない。感覚的にこんな人なんだなと捉えるのが普通。
それが一番人を観るのに役立つから。頭で考えるというのは人を観るというよりも人の話を聞く方で使うもの。
鑑定はまず感覚から入る。感じ取るものを大切にする。その次に相手の話を聞く。そして自分が感じ取った相談者の人物像、状況、考え方と照らし合わせて相談者の話を聞くんです。
これでやっと相談者の悩みが視えてくる。またアドバイスの仕方も相談者の立場に立ったものになる。
⑤鑑定は総合力
占術、人物を観る、社会的な価値観、占い師の体験、それらを組み合わせて鑑定は成り立つ。どれが欠けても十分な鑑定にはならない。
占術だけが100点満点でも他ができなければ鑑定は難しい。人物を観ることに長けていても肝心の占術ができなければ占いとは呼べない。
占術は勉強することで身につくけど、それ以外は勉強と言うよりも占い師の資質という部分が大きい、。
もっと言うと資質というよりも客観的に思考する能力と言えるかもしれない。
人物を観るというのは占い師の主観が強いと偏って相手を観てしまう。占い師が主観を排して、好き嫌いとか合う合わないとかいう感情ではなく客観視して人物を冷静に視るということ。
また占い師が自己中心的過ぎると、この社会的な価値観を無視したアドバイスになる可能性がある。つまり現実的に難しいアドバイスということ。客観的な社会に対する判断力が必要。
占い師の体験も、あまりに自分の体験に対する思い入れが強過ぎると、そこに偏ったアドバイスや占断結果のアドバイスになりがち。自分の体験は相談者に当てはまるかどうか、主観を排した思考力が必要になってくる。
そう考えると占いはけっこう大変なもの。占い師という職業に就いているというのは実はすごい事なのかもしれない。
冷静を装っている裏には自信のなさがあるかもしれない。 早口でまくし立てるように喋る心の内には焦りがあるのかもしれない。 「そのように見えた」というだけではその人の本当の心の状態までは分からない。 表情と心の内のギャップにその人の問題が潜んでいる。2020年09月23日 15:00
タロット78枚フルデッキ&リーディング1日講座
タロット78枚フルデッキ&リーディング1日講座ではタロットカードの意味を覚える事とリーディング力を身に付けることを同時に学ぶことができます。
いきなり初心者がリーディング力と言われてもピンとこないかもしれませんが、タロットは想像力を働かせれば全くの初心者でもけっこうリーディングができるものです。
逆にカードを暗記することに必死になり過ぎていると、なかなかリーディング力が上達しないというのがタロットです。
タロットはまずは意味に囚われずに自由な発想で読むことが基本です。
そこから徐々にカードの意味をつかんでいきリーディングの幅を広げていくのが最も上達への近道です。暗記から入るのではありません。
本講座では78枚フルデッキを使い、カードの意味をストーリーを通して説明していきます。
そしてカードの意味を理解できたら、次に実践的なタロットリーディングの技法について解説いたします。単なる形式的なリーディングの進め方ではなく、私が実践の中から学んだタロットを読む技法についての説明になります。
これを知ることで長い実践経験がなければ分らないリーディングの理解が深まり、講座を終えてすぐ実際のリーディングに活用することができます。
リーディングを理解したところで次に占いに特化したカウンセリング技法について学びます。
膨大な内容のカウンセリングを全て理解する必要はありません。
占い師が実践的に使える占い特化型カウンセリングを修得します。分かりやすく簡潔にまとめたカウンセリング技法になりますので、すぐに理解でき、即座に実践で使うことができます。
講座内容
<タロット講座>
①タロットに秘められた数字と色の意味を掴みタロットを知る
②タロットのストーリーを通してカードを理解する 大アルカナと小アルカナ
③タロットの読み方 詳しいカードの観方について
④タロットリーディングの技法 リーディングの考え方と進め方について
⑤タロットカウンセリング技法 占いをカウンセリングとして考える
⑥タロット鑑定のまとめ






五段階のステップでタロットを修得します
①タロットカードの意味を覚える
②タロットの読み方を理解する
③タロットリーディングの技法を修得
④タロットを使用したカウンセリング的アプローチの習得
⑤鑑定のポイントを抑える

五つのステップを通してタロット占い師として独立する力が身に付きます。全てのステップを一日で学ぶ講座です。
講座で覚えるスプレッド
〇スリーカード
〇二者択一スプレッド
〇ラ・クルース (手賀敬介オリジナルスプレッド)
〇ケルト十字スプレット
タロット78枚フルデッキ&リーディング1日講座では資料を用意しますので当日は筆記用具をご用意いただければ大丈夫です。
書籍
2015年7月に「いちばんやさしいタロットリーディングの教科書」をナツメ社より出版しました。リーディング52例を掲載しタロットカード78枚について、正位置・逆位置すべてについて詳細な解説をしています。おかげさまで、2021年8月現在で第15刷発行と版を重ねています。
タロット1日講座のお申込み
1日講座は大門駅(東京)から徒歩5分のセッションスペースで行います。
詳しい場所は講座申込後にご案内いたします。
駅近くの静かな場所で講座を受けることができます。
鑑定について
ご希望の日にちと時間をご連絡ください。
ZOOM/電話鑑定:15分1500円 30分3000円
対面鑑定:30分5000円
鑑定時間は11時〜20時の間のご希望の時間になります。
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