目次
①有益な情報とは何か
②どうすれば有益な情報を提供できるのか
③占い師が本領を発揮する時
①有益な情報とは何か
情報が価値を持つのは、情報の受け手がそれを有益だと思う時です。
情報を受ける人はどういう時に、その情報は価値があると感じるでしょうか。
人は自分が知らない情報を受け取ったときにその情報に価値を感じます。
すでに知っていることを聞いたところで何の価値もその情報に感じません。
これを占いに当てはめるとどうなるか。
相談者が知らない事を占い師が伝えたとき、その内容は相談者にとって有益な情報となります。
占い師ですから当てることは大切ですが、たとえ当てても、すでに相談者が知っていることを当てたところで、それは情報としては価値がありません。ただ相談者が驚いて感心するだけです。
そして相談者が知らない情報というだけでなく、さらに相談者にとって役立つものでなければいけません。そうでなければ、たとえ知らない情報を知ったとしても相談者はあまりありがたくは思わないでしょう。
自分はそれを知らなかった、そして実際に自分にとって役立つことを知った。
これで始めて占い師が価値ある情報を相談者に伝えたということになります。
しかし、それだけの情報を伝えるというのはけっこう難しいことです。占いで当てるというのは占い師にとって素晴らしいことですし、当然のこととも言えるのですが、実はそこは相談者にとってはそれほど重要ではないんです。
当てることを追求するのは占い師として大切なことですが、そこだけを相談者が求めているかと言うと必ずしもそうでないということです。
②どうすれば有益な情報を提供できるのか
占い師が占術だけをしていれば相談者にとって有益な情報を提供できるかというとそうではない。
ではどうすればいいのか。
それは占い以外の強みとなる知識を持つことだと思います。専門分野と言ってもいいかもしれません。
恋愛、家族の問題、親子関係、友人関係、職場の人間関係など、これは皆が何かしら悩みを持つところです。ここで自分の体験からどうすれば良い方向に持っていけるのかを自分なりに知恵として体得している。これは当然、占い師にとって強みになります。
また皆が悩むものではなくても、たとえば経営、独立、人事などある特定の人にとって重要なものも強みになる。数は少なくとも必ずそこで悩む人はいるし、それに応えられる占い師も少ないでしょう。
占術以外の得意分野を持つというのが価値ある情報を提供することにつながっていく。
そして、もう一つ大切なことがある。
それは自分が知っている知識(知恵)を組み合わせて応用して新しい情報を生み出す応用力というか想像力があるかどうか。
どんなに勉強しても、自分よりも知識の幅も広く多くのことを知っている人はいる。
ただ知識として知っているというだけでは限界がある。提供する知識も似たり寄ったりのものになってしあう可能性もある。
そうではなく、知識と知識を組み合わせて新しいものを生み出せるかどうか。たぶん、勉強して知っているということよりも、こっちの方がずっと大切なことかもしれない。
自分が考えて生み出すわけだから、それは新しい情報です。もちろん自分と同じことを考え出す人もどこかにいるでしょう。でもそれはすでに広く知られている知識よりも、ずっと気が付く人がいないレアな情報です。
占い師は、実はここが相談者に価値ある情報を提供できるかどうかの分かれ目になるのではと思っています。
③占い師が本領を発揮する時
占い師は占術の知識は当然ないといけません。しかしそれだけでは鑑定をするには足りなくて自分の得意分野を持つことが大切です。
でも、さらに重要なのは占い師が自分の知識を組み合わせて応用する能力。
自分一人の体験や知識の範囲というのはそれほど広くないと思う。自分が体験していないことや知らない事の方が世の中にはずっと多い。
自分が体験していないことを体験している相談者の方がずっと多くて、自分と似たような体験をしているという相談者の方が少ないと思う。
知識にしても、自分が知らないことを知っている相談者の方がずっと多い。
普通に考えればそれでは占い師は相談者にとって有益な情報を提供することは難しい。
だから占い師は応用力を磨く必要がある。
鑑定の都度、知識と経験を組み合わせて新しい解釈を生み出す。それが占い師としての鑑定かと思う。
タロットカードはボキャブラリーが少ない限定された言葉しか伝えてこない。「法王」のカードであれば指導、管理、道徳…..それくらいのものです。
それで占い師は相談者にアドバイスをしなければならない。だからその限定された言葉を組み合わせて想像力を働かせないとアドバイス自体ができないということになる。さらにそこにカード解釈だけでなく、自分の知識や体験などを加味して、新しい情報が生まれる。それでやっと有益な情報となる。
占い師は想像力を磨いてこそ本領を発揮できるんです。
ツイッターで占いや運命について書いています。また占いでは人を観るという視点から心理面についても書いています。
講座の特徴
タロット78枚フルデッキ&リーディング1日講座ではタロットカードの意味を覚える事とリーディング力を身に付けることを同時に学ぶことができます。
いきなり初心者がリーディング力と言われてもピンとこないかもしれませんが、タロットは想像力を働かせれば全くの初心者でもけっこうリーディングができるものです。
逆にカードを暗記することに必死になり過ぎていると、なかなかリーディング力が上達しないというのがタロットです。
タロットはまずは意味に囚われずに自由な発想で読むことが基本です。
そこから徐々にカードの意味をつかんでいきリーディングの幅を広げていくのが最も上達への近道です。暗記から入るのではありません。
本講座では78枚フルデッキを使い、カードの意味をストーリーを通して説明していきます。
そしてカードの意味を理解できたら、次に実践的なタロットリーディングの技法について解説いたします。単なる形式的なリーディングの進め方ではなく、私が実践の中から学んだタロットを読む技法についての説明になります。
これを知ることで長い実践経験がなければ分らないリーディングの理解が深まり、講座を終えてすぐ実際のリーディングに活用することができます。
リーディングを理解したところで次に占いに特化したカウンセリング技法について学びます。
膨大な内容のカウンセリングを全て理解する必要はありません。
占い師が実践的に使える占い特化型カウンセリングを修得します。分かりやすく簡潔にまとめたカウンセリング技法になりますので、すぐに理解でき、即座に実践で使うことができます。
講座内容

タロット占い師として必要な知識を87ページの資料にまとめています。

①タロットカードはストーリーで構成されています。カードの意味を覚えるにはストーリーを理解することが重要です。意味を暗記するのではなくカードの意味を創造するのがタロットです。

②タロットカードの中でも人物カードは読みにくいと言われています。本講座では図を用いて人物カードをしっかり理解できるように解説します。コツを掴むことで人物カードを読むことができます。

③タロットカードの意味を覚えたら実際の読み方について解説します。タロットはカードの意味を知っているだけでは不十分です。どうしたら相手にきちんとリーディング結果を伝えることができるのかについて学んでいきます。

④タロットリーディングでは絶対に抑えておかなければいけない重要なポイントがあります。タロットを読めても実際に相談者の問題を解決できるわけではありません。ここでは実践的なリーディングする技術について解説します。

⑤相談者の悩みをより詳しく理解するためのカウンセリングについて学びます。占い師がアドバイスをしても相談者に響かないということがあります。実践鑑定ではカウンセリング的アプローチは欠かすことができません。
五段階のステップでタロットを修得します
①タロットカードの意味を覚える
②タロットの読み方を理解する
③タロットリーディングの技法を修得
④タロットを使用したカウンセリング的アプローチの習得
⑤鑑定のポイントを抑える

五つのステップを通してタロット占い師として独立する力が身に付きます。全てのステップを一日で学ぶ講座です。
講座で覚えるスプレッド
〇スリーカード
〇二者択一スプレッド
〇ラ・クルース (手賀敬介オリジナルスプレッド)
〇ケルト十字スプレット
タロット78枚フルデッキ&リーディング1日講座では資料を用意しますので当日は筆記用具をご用意いただければ大丈夫です。
書籍
2015年7月に「いちばんやさしいタロットリーディングの教科書」をナツメ社より出版しました。リーディング52例を掲載しタロットカード78枚について、正位置・逆位置すべてについて詳細な解説をしています。おかげさまで、2021年8月現在で第15刷発行と版を重ねています。
タロット1日講座のお申込み
1日講座は大門駅(東京)から徒歩5分のセッションスペースで行います。駅近くの静かな場所で講座を受けることができます。
詳しい場所は講座申込後にご案内いたします。
対面講座:11時~17時
ZOOM/Skype講座:10時~16時 (希望の日でマンツーマン講座になります)
鑑定について
ご希望の日にちと時間をご連絡ください。
ZOOM/スカイプ/電話鑑定:15分1500円 30分3000円 (10時~20時)
対面鑑定:30分5000円 (11時~20時)

対面鑑定の場所は都内の個室スペースになります。
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